I邸 Reform
DTAILS
延床面積 ---m²
敷地面積 ---m²
完成時期 2019年
COMMENT
空気集熱式ソーラーシステムを備えた木造枠組み壁工法2階建ての住宅のリフォームです。
以前からお世話になっているIさんから24年前(1995年)に新築された自宅の住宅ローン完済のタイミングで終の住処とするためのそしてペットと共に過ごすためのリフォームを行いたいという依頼を頂きました。
工事内容は多岐にわたります。
ベランダの手摺取付部分から漏水しているため、ベランダの改築とサイディングの貼り替えを含む外壁と屋根のメンテナンス
新築当時かなわなかった1階のバリアフリー化
設備は水廻り全設備の更新、一部電気配線LAN/TV配線引き替え、照明器具更新新設
内装は1階の床材の更新・玄関親子ドアを含む内部建具の更新(開き戸を引戸に変更)、全室のクロスの貼り替え、リビング吹抜に小屋裏床を壁にキャットステップを設置
サッシ窓に関してはカバー工法によるサッシの変更・内窓の設置・結露と紫外線で傷んだ枠材の取替・網戸貼り替え
外構は駐車スペース確保の為アプローチ階段等の変更
などです。
新築当時は外壁に通気層を設け躯体側には透湿防水シートを貼るという雨仕舞が常識になりつつあったのですが、通気層の役割が正しく認識されていなかったのか、土台水切りやコーキングで空気層がふさがれているなどの不良箇所が見られました。その為ベランダ笠木の上部に設けられた手摺の取付部分から侵入した雨水が通気胴縁や仕上げ材を痛めたようです。一方で構造躯体は透湿防水シートにまもられていたことが分かってほっとしました。
ソーラーシステムが機能して床下躯体及び床材は北側に集中する水廻り部分もきわめて健全でした。
Iさんから「予算内でやりたいことが全部出来た」と言ってもらえて本当に嬉しかったのですが、リフォームの限られた予算の中で、温熱環境の問題をどこまで改善できるのかという課題が残ったと考えています。
それと愛犬「あんこ」の為のサンルーム造作の課題も残りましたね。